PICを使った半田ごてタイマーの製作
構想
最近のセラミックヒータの半田ごては、予熱時間が短くて便利です。それでも使いたいときにサッと使えないと不便ですよね。で、つけっぱなしにしておくと、忘れてしまって翌日までそのままなんてことが数回(非常に危険)ありました。サッと使えない不便は我慢するとしても、つけっぱなしで忘れるのはなんとか防ぎたい。
ということで、半田ごてタイマーを作ってみました。
設計
PICを使ったOFFタイマーを作ります。PICは、その性能にほれ込んで大量に買い込んだPIC12F683。タイマーだけならもったいないけど仕方がないですね。
基本動作は、プッシュボタン入力で、リレーを保持。リレーは基盤用の小型パワーリレーを使用します。AC125V3Aの定格ですから、通常の半田ごてなら問題なしでしょう。でも、間違いがあるといけないので2Aのヒューズで保護します。
OFFまでの時間は、1時間ときめて、10分ごとにアラームで経過時間を鳴動。つまり、10分でピッ、20分でピッピッ・・・60分でピロピロとなってリレーをオフという単純なつくりとします。
PICの電源は、電子マスカットさんを参考にトランスレス電源とします。ブレットボード上で負荷試験したところ、60mAまでは5.0V、80mAで4.5Vの容量があります。
パワーリレー単体の動作で80mA以上の電流が必要となりますが、リレーコイルに10Ωの抵抗を直列接続して電流制限を行いました。動作時電圧4.5V程度でPICの電源も問題ないようです。
製作
メタライズド・・コンデンサ(なまえ忘れた)が大きいですが、パワーリレーも含めて秋月電子の小さい基盤に収まるように配置しました。
タカチのプラスチックケースに組み込みます。AC100Vラインがあるのでショートには注意が必要です。パワーリレーを通るACラインはちょっと太目の配線とします。とはいっても、1A以下なのでAWG20程度でも問題ないでしょう。
PICのプログラムは、mikroCのデモ版を使用します。デモ版の制限は、HEXが2Kワードを超える出力ができないことですが、PIC12F683のROMは2Kなので制限なしに開発できます。
タイマーですが、用途から正確な時間は必要ありませんので、PICは内蔵クロック125KHzで動作させます。